コート
この記事は「コート」カテゴリーの記事
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突然ですが私たちの店舗があるこの川越に、その昔【川越唐桟(とうざん)】という高価な織物があったことを皆様はご存知でしたでしょうか?
たぶん、、知らないですよね?(知らないよ!という声が多数聞こえてきました。笑)
かくゆう私も、恥ずかしながら何年か前に川越の観光地に新しいスタバが出来きたとき、その店内の内装に川越唐桟が使われていたことからその存在を知ったくらいです。。
それからというと興味を持ってこの【川越唐桟】について調べてみたところ、江戸時代後半から明治初期に掛けて東京市中を中心に絶大な人気を博したそうですが、当時の織物市場は現在も奇跡的に残ってはいたものの、残念ながら全く稼働はしておりませんでした。
《今も残る旧川越織物市場。今後、跡地には再開発が予定されているそうです。》
折角であれば、この川越が産地である織物を私達の作る仕立て服でなにか表現してみたい!と考えていたのですが、その夢ははかなく消えていきました。
そんな事もしばらく経って、忘れかけていた頃、、
なんと、一通のダイレクトメールからついに出会ってしまったのです!(今日はストーリー仕立てで構成しています。笑)
この川越を発端として、120年以上も前から今もなお世界に向けてお洒落を発信し続けている最高の織物があったのです。
出会ってしまったその織物がこちら。
生地の販売元となっている東京のスタイルテックスさんにわざわざ川越までお越し頂き、生地の特徴や製造工程について詳しくご説明頂いたのですが、普段から高級服地には数多く触れているはずの私たちも、輝く様な見た目の高級感と、綿なのにシルクの様な繊細なタッチ感には感動すらしてしまいました。
生地の製造工程には世界でもめずらしいスレン染料という染料が使用されており、糸から染め上げる事で、何年経っても色落ちがしにくく、繊細なタッチ感が生み出せるそうです。
実際に撥水性や染色堅牢度(色の定着具合)についてもその場で実験して頂きましたがその結果も一目瞭然でした。
《塩素系の漂白剤を数滴たらした後。スレン染料ではほとんど色落ちがみられません。》
簡単に言えば、見た目が最高で、強いのです。
これ以上の事はないですよね。
【100年コート】や【アクアスキュータム】といえば分かる人には分かると思いますが、作り手が最高の生地を求めてここにたどり着くのは必然かと思いました。
《たて糸とよこ糸の色を変える事で奥深い色合いを生み出しているのも特徴です。》
スレン染料というは、化学反応によって最終的な色味が決まる為、色を作り出すのがかなり難しいとの事でしたが、社内の企画で一度作ってストックしていた生地や当店から色の配列を指定させて頂いた生地を特別に限定色という形で扱わせていただく事になったのです!
当店のステンカラーコートやトレンチコートにピッタリの生地ですので、是非これから軽めのコートを仕立てたい!という方はチェックして頂ければと思います。
もちろん、この他にも定番のブラックやネイビー、ベージュも扱わせて頂いています。
このお話し、なかなか希少さが伝わりづらいかもしれませんが、要するにトレンチコートなどの一流ブランドがやらない様な珍しいお色、生地メーカーさんも色々と建前があって作れない製品を私達のオーダーで実現しちゃいましょう!というお話しなんです。
しかも上記の様なブランドで売られている既製品よりも価格は、、、です。
雨の日にレインコート代わりになるし、厚手のコートに比べて冬に暖房の効いた電車通勤の社内でも快適に着て頂けます。
一生モノのオーダーコートを探している方は是非当店にお任せ頂ければと思います♪
限定カラーも生地が無くなり次第販売終了です。
サファリジャケットにもオススメです!
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。