仕立て屋の提案
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2020/02/16
数多くの工程を職人の手によって行う『ハーフハンドメイド』のスーツ。当店では標準仕様であってもそれは変わらないのですが、そこへ本場ナポリの仕立てを追求した副資材への拘り、細部への手間を惜しみなく掛ける事で完成する【ナポリ仕立て】のスーツをご紹介します。
まずは一つ一つ手仕事で作られるフラワーホール。細く美しい弧を描く姿がスーツの顔となる襟周りに華を添え、細部を手仕事によって完成される仕立ての良いスーツの証となります。
本場イタリアではミラネーゼという芯糸を使用してこのボタンホールを作りますが、当店の仕様では日本らしく縁起ものの水引きを使用しています。
そして、首から胸周りに掛けて綺麗にロールしながら身体に吸い付く様に寄り添う襟周り。
さらに、端から1mmにも満たないステッチワークと立体感のある見頃は芯据えや拘り抜いた副資材の成せる職人技です。
ナポリを象徴するバルカポケットも胸周りを立体的に見せる計算された美しい造形に。
ナポリの仕立ては”丸い”と表現されますが、曲線をうまく使い、丸く立体感のある仕立てがスタイルを良く見せてくれます。
ダブル仕立ても同様に身体に寄り添い丸く立体感のあるまさにナポリのスーツです。(ダブルステッチで遊びも入れています。)
襟幅も太く遊びの効いたデザインもナポリスタイルには良く合いますね。(写真は襟幅12cm!)
丸みを帯びてベリードして落ちていくラペルも職人技が成せる技。
帯周りやプリーツなど個性を出しやすいパンツ周りのディティールの遊びが上手いのもナポリスタイルの特徴です。
デザインから仕立てまで一見して仕立ての良いスーツと分かりますね。
シングルでも必ずサイドベンツ、男の余裕はサイドベンツで語られます。
斜めに入るボタンホールも遊びの一貫。遊びも上手なナポリスタイル。
好みで入れられるマニカカミーチャもナポリスタイルの特徴的なディティール。
台場上に生地の耳を入れて、見えない部分にも遊び心を入れました。
手作り総毛芯仕立て
ハンドフラワーホール
パンツ仕様自由(尾錠付き、バルカ風など)
生地ブランド耳入れ
マニカカミーチャ
ダブルステッチ
袖ボタンホール斜め等
※当店標準仕様の本切羽、AMFステッチ、水牛ボタン、キュプラ裏地などももちろんご利用頂けます。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。