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今さら聞けない??ジャケットのオーダーの仕方

そもそもスーツの上着とジャケパンのジャケットは何が違う?

ジャケパン出勤をしようと思って、スーツの上着にチノパンを履いて見たんだけどなんかしっくりこない、、、

こんな経験をして、なぜだか不思議に思った方も多いのではないでしょうか。

【スーツの上着】と【ジャケット】これには大きく分けて、生地や仕立て、デザインと3つの違いがあります。

生地

まず、生地については基本的にスーツの場合は【スーチング】と呼ばれ、あらかじめスーツ用として織られた生地を使って仕立てます。一方、【ジャケッティング】と呼ばれジャケパンにはジャケット用として織られた生地が使われます。

主な違いとしてジャケット用として織られた生地はリラックスした雰囲気の生地に仕上がっている事が多く、素材もウールだけではなく、リネンやコットン、シルクにカシミアと多岐に渡り、同じウールであっても紡毛を使ったりしています。

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仕立て

毛芯など副資材の使い方やステッチワーク等の仕立てにも大きな違いがあります。

基本的にカジュアルジャケットの場合、毛芯も使わない事が多く、出来るだけ素材感を感じられる軽い仕立てが多くなりますが、スーツの場合は毛芯や肩パット等を使用したしっかりとした仕立てになる事が多いです。

スーツの場合は毛芯を入れる事で初めておさまりが良くなると言っても良いと思います。

【白のカラーステッチを施したカジュアルジャケット】

デザイン

主に腰ポケットのデザインは大きく違ってきます。

カジュアルジャケットには主にパッチポケット(アウトポケット)が使用され、スーツにはフラップポケットが使われます。


【パッチ(アウト)ポケット】


【フラップポケット】

春夏ジャケットの王道!シルクとリネンが混紡された三者混生地

この時期に着ていて気持ちよく、使い回しも出来る生地と言えばやっぱり王道は三者混生地です。

・ウール、シルク、リネン

・ウール、コットン、リネン

・コットン、シルク、リネン

主にこんなものが多いです。

それぞれ、何を組み合わせているか、どれが分量として多いのかによっても生地の雰囲気が変わってきます。

こちらがウール、シルク、リネンの表情。シルクとリネンの光沢感やしなやかさが感じられます。

こちらがウール、コットン、リネン。マットな質感が強くなりカジュアルな感じが強くなりますね。

ビジネスシーンでのオススメはやはり、ウール、シルク、リネンの三者混。

ウールの持つ機能性とビジネス感、シルクの持つしなやかさとドレッシーさ、リネンの持つ光沢とサラッとした質感が上手く合わさり、春夏のクールビズ期間に適した装いが出来ると思います。

また、ウールスラックス、コットンパンツ、デニムとパンツの素材を選ばないのも大きなメリットです。

取引先との商談にはスラックスで、社内打ち合わせならデニムパンツでと合わせ方で雰囲気もコントロール出来る事が出来ます。

着心地の違いは芯地や裏地などの副資材が決め手

先ほども少し触れましたが、着心地や軽さといった部分に大きく影響しているのが芯や裏地の使い方、どう仕立てるかによって大きくその仕上がりも変わってきます。

通常、私達のスーツには前身頃の多くに毛芯が使われています。

こちらがその毛芯。これが私達のスーツの衿の立体感や胸周りに掛けてのハリを持たせる為に大きな影響力を持っています。

通常、スーツで言えば総毛芯は高級仕立て。

しかし、カジュアルジャケットの場合は毛芯無し仕上げや一枚仕立てなんていうのもあります。

基本的には生地の質感がそのままジャケットの質感となる感じで、素材感をそのままダイレクトに感じたい生地などは毛芯無しで仕上げた方が良かったりします。

【アンコン仕立て:細見返し】芯に加え裏地も袖裏にしか入っていません。

【アンコン仕立て:大見返し】見返しに広く表地が使われていて生地の素材感がより伝わってきます。

この様に芯地や裏地をどの様にするかで大きく着用感は変わってきます。

例えば、これからの時期ポロシャツやカットソーの上にジャケットを着用される方は袖裏も排除してシャツジャケットの様な軽い仕立ての方が気持ち良かったりします。

番外編:新しくてクラシック!ビジネスライクな【紺ブレ】

ビジネスマン永遠の定番と言えば、紺のブレザーではないでしょうか。

そう、ウール生地でメタル釦が付いたあの学生服を思い出すブレザーです。

こんなオールシーズン違和感なく使えてどこかクラシックな雰囲気のする【紺ブレ】もビジネスマンの定番として人気となっていますね。

是非、まだオーダーされた事が無い方もジャケットスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

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