スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/08/22
先日お客様で、都内の某大学の男子学生がいらっっしゃいました。以前に成人式のスーツをオーダーして頂いたのですが、それからオーダーメイドにはまってしまったとのこと。同じファッション好きとしては、オーダーメイドの良さを知って頂いて嬉しいです。
ブログも見て頂いているようで、書いてる自分からしたらとても嬉しかったのですが、しっかりしたことを書かなきゃなと改めて思いました。ビールとばかり言っていては良くありませんね、、笑
さて、その学生さんの興味深い疑問から一つ、今回書いていきたいと思います。
「リクルートスーツについてどう思いますか?」
その方は就活前ということもあり気になっていたのだと思います。実際私も学生時代、リクルートスーツというものに色々な疑問があったのを覚えています。
まずスーツに限らず、衣服というものは、外見の印象を与えるものです。人の第一印象は、外見から判断されるものが非常に大きいとされています。特に面接などの短い時間では、大きな要素となってくるでしょう。
就職に対する心構えと、人間性などを外見、スーツから判断されるということになります。
「リクルートスーツなら間違いないから、ということだけで購入する人が多すぎると思う。」とその学生さんは言いました。確かにスーツを選ぶ理由としてはやや消極的であり、その消極さがその学生さんや僕が学生時代に感じていた、違和感だったんだなと思います。リクルートだからこそ自身のアピールのため、スーツに個性を抱いていくべきだという考えなのだなと解釈しました。
しかし、協調性や先見性を求められる社会にとっては、スーツにあまりにも個性を出しすぎてしまうと、拒否されることも少なくないのでしょうか。リクルートスーツを着ることによって、スーツや衣服が持つ「人に与える印象」のネガティブな部分を解消できます。そのような意味でリクルートスーツは「間違いない」のだと考えました。
では、周りの協調性を深めるためのリクルートスーツなのであれば、アピールポイントは、外見やスーツからは引き出せないものなのでしょうか、、、
そんな時、スーツの見た目の印象を大きく左右するVゾーンに注目してみてはいかがでしょうか。スーツ自体の色味や風合いは周りと差を作らなくても、シャツの種類やネクタイの色、結び方、幅などを変えることにより、個性を引き出せると考えました。
前回、色彩心理学について、記事を書きました。
色味の少ない無難なスーツを求められるリクルートスーツにおいても、この色彩心理学が役に立てると思います。
ぜひ、前回の記事を参考にしていただきながら、Vゾーンのコーディネートを考え、ファッション性も持ちながら、それを個性として、良い印象を与えるようにしてみたらいかがでしょうか。
p.s いくつかの某有名紳士服チェーンのサイトでは、就活用のネクタイに関して、レジメンタル柄を推奨していました。
レジメンタルは「グループに所属する」という意味合いを持ってます。どこの軍隊の所属だったか、どこの大学に在籍していたかなどと、柄によっては判断される可能性もあることを知っておいてください。
日本ではあまり気にしないで着用される方も多いのですが、特に欧米の方などに対応する場面では誤解されないようにした方がいいかもしれませんね。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。