ウエディング
この記事は「ウエディング」カテゴリーの記事
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2019/07/09
先日お客様で、ご友人の結婚式に出席する際に使用したいと、フォーマルウェアのオーダーをしていただきました。
フォーマルウェアについてルールや着こなし方をご質問していただき、同時にそれに合わせるためのシャツのご提案をさせていただきました。
ビジネスにおけるスーツスタイルに比べ、フォーマルな場面のスタイルは馴染みが少ないかと思います。
一応私、日本フォーマル協会よりライセンスを受けています。
今回はご参考になればとフォーマルウェアのことについて。
まずフォーマルとは、公式の場から社交の場において、決められた礼儀作法のことを指します。
その場において、時間帯やドレスコードにより着分ける必要のあるものがフォーマルウェアです。
フォーマルウェアと聞いて、思い浮かんだのはタキシードではないでしょうか。
実はタキシードにも着る時間帯があり、ドレスコードなどにより着分ける必要があります。
格式高い結婚式や披露宴、入学式、卒業式などの会場で来ていただくフォーマルウェアを「正礼装」といいます。
夜の正礼装は二種類あり、タキシードを着るか、燕尾服を着るかで身に付けるものも違いが出てきます。着分け方はドレスコードによります。
招待状などに書いてあるドレスコードに、「ブラックタイ」と書かれていたらタキシードを、「ホワイトタイ」と書かれていたら燕尾服です。
それぞれ身につけるカフスやサスペンダーの色もドレスコードに合わせます。
女性は「アフタヌーンドレス」、「イブニングドレス」を着用します。
ドレスコードに「平服」「インフォーマル」と書いてある場合は、次のような「準礼装」か「略礼装」を着用します。
一般的な結婚式、披露宴などで着用するのは「準礼装」といい、昼は「ディレクターズスーツ」「ブラックスーツ」を着ます。
夜は「ファンシータキシード」「ファンシースーツ」を着用します。
ファンシータキシードとは黒やミッドナイトブルー以外の色、柄素材で作られたタキシードのことを言い、ファンシースーツはシルクなどの光沢のある素材で作られたドレッシーなスーツを言います。
女性は昼にセミアフタヌーンドレス、夜はディナードレスなどを着ます。
形式にこだわらない結婚式、披露宴、二次会や「平服指定」のパーティーなどには、略礼装といい男性はダークスーツやブレザーなどを着ます。
昼夜問わず着用できるダークスーツ。
色はチャコールグレーやミッドナイトブルーを使用します。
ベストなどはシルバーやパステルカラーのものを用いるとエレガントなコーディネートになります。
女性はインフォーマルウェアを着ます。
と、長くなりましたがここまでが日本フォーマル協会の定めたフォーマルシーンのルールです。
結構ルールが多いように思います。
しかし、そんなフォーマルウェアのルールもある集団が変化させてしまいました。
最新のフォーマルの着こなしは英国王室などを参考にしています。
英国王室はルールにとても厳格でそれはフォーマルも同じです。
2005年の英チャールズ皇太子が結婚式でクレリックシャツを着たことにより英国王室がクレリックシャツをフォーマル服の仲間入りに認めたとなるほどの影響力もあります。
公式サイトでも確認できますが、この写真も英国王室の公共契約の時の写真です。フォーマルなスーツを着用しています。
フォーマル協会によると、シャツは白無地と指定がありますが、英国王室が着るなら問題ありません。
クレリックシャツもフォーマルウェアなのです。
先日の、結婚式のためにフォーマルウェアのオーダーをされたお客様にも、クレリックシャツをお勧めさせていただきました。
色味が増え、着こなしに幅ができます。(ただ、そのお客様は昼間ということでのご提案でした。諸説あるようですが、本来クレリックシャツは昼に着用する仕様です。)
ネクタイも英国王室の皆様は、いろいろな柄や色味のあるものをつけていますね。このくらいは遊んでいただいて良いということです。
どんな場面で、こんな服装がしたいなどと、ご来店の際は着こなし方も聞いていただければと思います。
特にルールがあり難しく感じるようなフォーマルウェアのコーディネートなどはご相談ください。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。