シューズ
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「シューズ」カテゴリーの記事
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2018/01/20
シューズ, 仕立て屋の提案, 紳士服にまつわる用語集, 雑談
革靴を履くときに需要なものとして、デザインとフィッティングがあると思います。
今回はフィッティングについて。
足の長さ以外に、足裏のフィット感を考えたことはあるでしょうか。足裏の隙間は、歩行を不安定にするだけでなく、足を疲れやすくしてしまいます。
人間はは主に、図でABCで表した足裏の三点で体を支えています。靴と足裏の隙間がどこにできてしまうかは、履く靴や人によって違います。
AからBの間に足裏の隙間があると、「O脚になりやすい」や「靴底の外側がすり減る」ということが起こります。
BからCの間に足裏の隙間があると、「外反母趾」や「足裏の痛み」を引き起こしてしまいます。
AからCの間に隙間があると、「冷え性」や「足のむくみ」「扁平足になりやすい」などが起こります。
このようにフィットしていない靴を履くことは、外反母趾や偏平足を招いてしまいます。そうなることで、筋肉が凝り固まり、骨盤が歪み、関節や腰の痛みにつながってしまいます。
上の図は、正しい足の運び方。これには足裏の確かなフィットが必須になってきます。
革靴の足裏をフィットさせる方法は主に二つ。
1.インソールを入れることにより、土踏まずなどにクッションが入り、重心が安定します。踏み出しがスムーズになるだけでなく、歩くことによる疲労もある程度解消できます。ただ、インソール自体が、S.M.Lというサイズ設定がほとんどのため、サイズが合わない人にとっては適していないかも知れません。
2.次に、グットイヤーウェルト製法の靴を履くこと。そうすることで足裏にフィットした靴を手に入れることができます。それはグットイヤーウェルト製法の靴底の特徴にあります。
グットイヤーウェルト製法は、中底に写真のような「リブ」を入れます。このリブにアッパー(表の革)を縫い付けていくわけですが、このリブの盛り上がったところに、コルクを敷き詰めるのが、グットイヤーウェルト製法の特徴の一つです。
このコルクこそが、履き込むごとに増す足裏のフィッティングを生んでいます。コルクはクッション材としての働きのほかに履くたびに沈み、履く人の足裏にフィットしていくということです。
当店のオーダーメイドシューズは、コルクの他に革屑を入れることで、弾力性を増しています。
ということで、今回は革靴の履き心地は靴底のフィットが重要というお話でした。
もちろん、靴底以外のフィッティングもオーダーメイドのため、確かなものです。これ以上ないフィット感は、多くのリピーターがいるほど。。。
当店のグットイヤーウェルトのオーダーメイドシューズ。気になった方はぜひお問い合わせください。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。