スーツ
ビジネスウェアを必要とする多くのビジネスマンや経営者、起業家、ビジネスに成果を求める人。
あなたのキャラクター、体型を最大限に活かした飽きのこない実用的な服「リアルクローズ」を、俺のTailorは提案いたします。
この記事は「スーツ」カテゴリーの記事
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2020/06/06
スーツは本来、気温や天気、シーズンによって、生地を考えられており、その都度最適な装いをするのが、スーツ本来の正しい着こなしです。
日本には四季があるので、そんな生地の変化も楽しむことができます。
ノーネクタイ、シャツ一枚での出勤のビジネスマンの方が増えましたが、要所要所でスーツが必要になる場面も意外と多いとも伺います。
そんな時オーダーいただくのが、暑さの厳しい夏のために必要な、盛夏用のビジネススーツです。
盛夏用のスーツのために、各ブランドが織り方や素材を考え、工夫し、より冷涼感を感じれる快適な生地を生み出しています。
まず夏用のスーツ生地として使用されるのが「平織り」
反対に秋冬やオールシーズンの生地として使用されるのは「綾織り」が一般的です。
スーツの生地は織物で、縦糸をおき、横糸を通していくことで作られます。
平織りは、縦糸と横糸を交互に交差して織られています。
縦と横の交差が多いので、もっとも強度があり、夏素材やシャツに使われる薄手の生地に多く使われます。
交差が多いことにより、縦横それぞれの糸が反発し、隙間ができます。
そのため、通気性が高まり夏用の素材として最適な織り方とされています。
縦糸と横糸の糸自体を強く撚ってある(ねじりを加えてある)生地のことを「強撚糸」といいます。
撚る回数を多くしたり、撚る糸自体を太いものなどを使用すると、強度が増すのはもちろん、平織りにした時により通気性がよく仕立て上がります。
ハリがあるので、肌に張り付きづらく、汗でベタベタする夏の時期に最適です。
他には、冷涼感を高める素材をブレンドして織られる生地があります。
夏の代表的な素材が「モヘア」「リネン」など。
これをスーツの定番の素材「ウール」にブレンドして織られます。
ウール(羊の毛)はクリンプといい、糸が縮れており、このクリンプが保温性や吸湿性、断熱性、伸縮性などの機能を生みます。
対してモヘア(ヤギの毛)やリネン(麻)はウールに比べ、糸が直線的です。
このことにより、通気性がよく、おまけに光沢感が増します。
ウールとモヘアをブレンドして生地が作られることにより、通気性がよく冷涼感に優れた生地が生まれます。
今回仕立てていただいたのも盛夏用のビジネススーツ。
ゼニアの盛夏用生地「クールエフェクト」で仕立てていただいております。
平織り、強撚糸で仕立てられておりますが、ウール100%です。
スーパー130sほどの細く、軽さのあるウールを使用することにより、ウールの吸湿性や放湿性、通気性などの機能性を上手く機能させ、さらに冷涼感も兼ねた生地を展開しています。
さらにクールエフェクトは、生地の染めと仕上げの段階で、太陽光を反射させるトリートメント加工を施し、生地の表面温度を10度低く抑えることができます。
これはクールエフェクト加工と呼ばれ、クールエフェクトの生地の最大の特徴です。
トリートメント加工をしたにもかかわらず、見た目と肌触りはゼニアの最高級の品質が見られます。
まさに夏の最高級生地の1つなのではないでしょうか?
夏もジャケットを着用する場面が多いという方も、スラックスのみでも暑い、、、という方も、信頼のあるゼニアの盛夏用の生地、クールエフェクトを試して見てはいかがでしょうか?
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。