シューズ
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「シューズ」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/06/16
グッドイヤーウェルト製法と聞いてピンときた方、、靴好きですね!!
革靴の製法の一つで「グッドイヤーウェルト製法」というものがあります。ハンドソーン・ウェルテッドと呼ばれる手縫いの製法を元に、それを機械化し確立した方法です。
革靴の本場イギリスだけでなく、アメリカやイタリア、日本においても本格志向のブランドでは必ずと言っていいほど採用されている製法。
当店でご好評のオーダーメイドシューズもこの「グッドイヤーウェルト製法」で作られています。
そんなグッドイヤーウェルト製法の特徴として「耐久性・耐水性」「履くごとに馴染む」「重さ」「ソール交換」などがあります。
シンプルな縫合であるマッケイ製法や接着剤で貼り合わせるセメント式などと比べ、グッドイヤーウェルト製法はとても丈夫です。
靴の内部、外側には隙間を作らないため、耐水性にも優れています。
またグッドイヤーウェルト製法の革靴には、靴底にコルクがたっぷりと敷き詰められています。当店のオーダーメイドの靴にはそれに加え、革クズが入れられています。手作りの時代には革クズの代わりに、松脂とかの接着剤を混ぜて靴内部のクッション材としていたそうです。
このように靴底にコルクと革クズを入れることにより、履いて歩くたびにコルクが沈み、持ち主の足裏の形に変形していき、フィット感が増していきます。
さらに若干キツめのサイズ感に設定することで、履いていくと革が足の形に伸び、これもまたフィット感が増していくことになります。これはグッドイヤーウェルト製法の堅牢な作りという特徴がなくてはできないフィッティング方法です。
グッドイヤーウェルト製法の短所としてよく挙げられるのが、堅牢な作りによる重さです。しかしこの重さは振り子のような役割をし、足を前に送り出してくれます。先ほどのフィッティングがあってこそなので、オーダーメイドかつグッドイヤーウェルト製法ということで短所を長所に変えることができます。
嬉しいのがウェルトを挟み、直接縫合されていないアッパーとアウトソールのためグッドイヤーウェルト製法の革靴はソールの取り外しが簡単なことです。ソールが磨り減った場合は靴底全体を新たなものに付け替える「オールソール交換」が可能なため、アッパーの手入れさえ怠らなければ半永久的に着用できます。
以上がグッドイヤーウェルト製法の長所、特徴となります。
もっとも言われる短所としてコストの高さがありますが、当店では価格は38,000円(税抜)~。オーダーメイドとしてもグッドイヤーウェルト製法の靴としても満足して頂けるような価格設定だと思います。
グッドイヤーウェルト初心者の方でも、すでにお持ちの方も、オーダーメイドシューズの良さを味わってみてはいかがですか??
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。