紳士服にまつわる用語集
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/05/23
最近お客様に国産の生地をお見せすると、海外の生地と何が違うの??という質問が多かったのでこの機会にご説明します。
調べてみると、ビエラ地方に生地の生産会社が多いことがよくわかりました。
まず、生地を作るには染色、洗浄などで大量の水が使われます。その時に、重要なのが水の種類です。ミネラルウォーターでもありますが、水には硬水と軟水があります。その種類の決め方はWHOにより、水1000L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で定められています。
水1000L中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量が120㎎/L未満の水を軟水、それ以上を硬水と言います。
細かい話になってしまいますが、水に含まれているカルシウムとマグネシウムは、「金属イオン」や「ミネラル成分」と呼ばれ、色素と結合してしまいます。この成分が多いと繊維と結合すべき色素が減少し、洗剤で洗ったときにも、沈殿物が発生しやすくなります。
つまり、カルシウムとマグネシウムが少ない軟水を使うことにより、色素の減少が少なくなりよく染まるのです。石鹸の泡立ちも良くなり沈殿物も少なくなるので排水などで環境を汚すことも少なくなります。
硬水の多いイタリアで、唯一軟水が流れるビエラ地方生地生産がこの土地に集まってくるのにはこのような理由があったんですね、、
ビエラ産の生地たちです。発色の感じ、どうでしょう。素晴らしいです。
布の耳にはMADE IN ITALY BIELLA と書いてある生地もあります。
ちなみにこの地区の水の硬度は5.5日本は11から110ほどあるらしいです。
国産生地、イギリス生地、イタリア生地、当店も様々な生地が置いてありますが、触ると結構はっきりと違いがわかったりします。イタリアの生地でよく言われる「ぬめり感」をオーダーにて仕立てたスーツで是非体感してみてください。(いつかお仕事でイタリアへ、、いきたいですね、、)
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。