仕立て屋の提案
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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私自信、自分では一度もこんな経験はないのですが、結構多いのがこんなお問い合わせです。
『スーツが破れてしまったのですが、どうにかなりませんか?』
破れた箇所にもよりますが、対処の方法はどんなものがあるでしょうか?
スーツを捨てる前に是非一度ご覧下さい^_^
タイトフィットが好みの方に多いのがこのアクシデントです。
外出先でなってしまった方もいるかと思いますが、何とも恥ずかしい思いになってしまいますよね、、、
実際に以下の様な写真がお客様から度々送られてくるので紹介致します。
こちらはまだまだセーフの状態。
縫い合わせた部分がほつれているだけなので再度縫い合わせればすぐに直ります。
生地も毛羽立って一部が完全擦り切れてしまっています。
この場合どうするかなんですが、股の間等の目立たない部分によくやる対処方として【タタキ】という方法があります。
ダメージ加工のデニムパンツで見た事がある方もいるかもしれませんが、裏側からあて布をあてがいミシンで名前の通り「たたいて」いく方法です。
仕上がりはこんな感じで直したのは分かってしまいますが、強度が出るので目立たない部分にはコスト的にもこの方法が適していると思います。
タタキはあくまでも応急処置といった感じで、高級なスーツや目立つ箇所には適しておらず、直した箇所が一目瞭然です。
そこで、テーラー文化の中でもとても重宝されてきたのは【かけはぎ】という技術。
ただし、これは誰にでも出来るというものではなく、当店も東京都文京区の腕ききの職人さんにお願いしています。
【かけはぎ】となると、時計で引っ掛けて破れてしまった穴もここまで綺麗に。
目印の糸がある場所が元の穴ですが、全くわかりませんね。
1センチ四方でも4千円程かかるのでコスト的には高くなりますが、お気に入りのスーツや目立つ場所には【かけはぎ】が最強のお直し方法ではないでしょうか。
英国の王室、チャールズ皇太子の珍しい写真を見つけました。
なんと手直し感がバシバシ感じられるつぎはぎ!
英国王室にとっては着るスーツも世界中から注目される《商品》であるのは間違いないのですが、あろうことかつぎはぎです。
これぞ英国スピリッツ、一本取られたという写真でした。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。