仕立て屋の提案
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2020/04/03
スーツの歴史を辿ると、もともとは軍服から進化して、現代のスーツが登場したと言われています。
モーニングコートの裾を切り落とした上着が19世紀に誕生。
20世紀の初頭にアメリカでビジネスウェアと着用された事でスーツのスタイルが世界中に広まりました。
今やグローバル・スタンダードとなったスーツ。
格好良く着こなすには、それぞれのディティールに隠されたストーリーを知る事がもしかすると、近道かもしれません。
一度覚えてしまえば一生使えるその知識。皆様にお届けします。
チェンジポケットというと、元々小銭を入れる為に作られた「Change」
すなわち小銭を意味するという事はちょっとスーツが好きな方であれば耳にした事があるかもしれません。
もしくは「狩猟の時に薬きょうを入れてた」なんて話しもありますが、現実的にはその両者を入れて使っている方は少ないのではないでしょうか?
もし、今でも薬きょうを入れるのにちょうどいいんだよね?という方がいたら是非教えて下さい。笑
冗談はさておき、、、
基本的にはチェンジポケットはブリティッシュスーツとの相性がいいとされ、実際にスーツの本場イギリスの職人の中でも重宝され使われてきた歴史があります。
では、それはなぜか?
理由は結構単純で「ブリティッシュスーツは着丈が長く、ウエストの位置(釦位置)が高くなる事が多い」ので、「縦長のシルエットの中間あたりにくるアクセントとしてちょうど良かった」という理由です。
また、ブリティッシュスーツの特徴でもある「シェイプされたウエストライン」にも相性が良く、逆にあまり寸胴なジャケットに使用すると、ポケット幅10センチ前後の小さなチェンジポケットは納まりがあまり良くありません。
イギリスの職人達に重宝されてきたのは、自分たちの作るジャケットのバランスが取れて、見た目がいいという事だったんですね。
ということは、チェンジポケットを使用するとした場合、オーダーしていただくサイズ感も、相性を考えて長めの着丈などと考えなくてはいけませんね。
特にイギリス生地にて仕立てる、と言った場面では英国スピリットを持ち合わせた【チェンジポケット】取り入れてもいいかもしれません。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。