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【スーツのディテール】チェンジポケットとは?

スーツのディティールには意味がある?

スーツの歴史を辿ると、もともとは軍服から進化して、現代のスーツが登場したと言われています。

モーニングコートの裾を切り落とした上着が19世紀に誕生。

20世紀の初頭にアメリカでビジネスウェアと着用された事でスーツのスタイルが世界中に広まりました。

今やグローバル・スタンダードとなったスーツ。

格好良く着こなすには、それぞれのディティールに隠されたストーリーを知る事がもしかすると、近道かもしれません。

一度覚えてしまえば一生使えるその知識。皆様にお届けします。

や装飾の一つになったチェンジポケット

チェンジポケットというと、元々小銭を入れる為に作られた「Change」

すなわち小銭を意味するという事はちょっとスーツが好きな方であれば耳にした事があるかもしれません。

もしくは「狩猟の時に薬きょうを入れてた」なんて話しもありますが、現実的にはその両者を入れて使っている方は少ないのではないでしょうか?

もし、今でも薬きょうを入れるのにちょうどいいんだよね?という方がいたら是非教えて下さい。笑

チェンジポケットはスーツにどの様な効果をもたらすか?

冗談はさておき、、、

基本的にはチェンジポケットはブリティッシュスーツとの相性がいいとされ、実際にスーツの本場イギリスの職人の中でも重宝され使われてきた歴史があります。

では、それはなぜか?

理由は結構単純で「ブリティッシュスーツは着丈が長く、ウエストの位置(釦位置)が高くなる事が多い」ので、「縦長のシルエットの中間あたりにくるアクセントとしてちょうど良かった」という理由です。

また、ブリティッシュスーツの特徴でもある「シェイプされたウエストライン」にも相性が良く、逆にあまり寸胴なジャケットに使用すると、ポケット幅10センチ前後の小さなチェンジポケットは納まりがあまり良くありません。

イギリスの職人達に重宝されてきたのは、自分たちの作るジャケットのバランスが取れて、見た目がいいという事だったんですね。

オーダーするサイズ感も重要

ということは、チェンジポケットを使用するとした場合、オーダーしていただくサイズ感も、相性を考えて長めの着丈などと考えなくてはいけませんね。

特にイギリス生地にて仕立てる、と言った場面では英国スピリットを持ち合わせた【チェンジポケット】取り入れてもいいかもしれません。

 

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