紳士服にまつわる用語集
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/08/01
季節の変わり目や衣替えシーズンになると、お客様が悩むオーダースーツの仕様についてお話しさせて頂きます。
スーツの裏側を覆う裏地の面積の違いです。
既製品だとシーズン関係なく『背抜き』が多いのですが、オーダースーツにおいてはどちらの仕様か選べますので、このシーズンになると少し悩まれる方が多いポイントなのではないでしょうか?
もちろん、裏地の面積が少ない『背抜き』の方が衣服内の温度が下がるので『夏用のスーツ=背抜き』と考えられている方も多いと思いますが、、、、これはちょっと違います。というより、そんなに単純に考えない方がいい場合もあるんです。
裏地の素材とスーツの生地によってどちらを選んだ方がいいかはケースバイケースという事です。
まず、裏地については最近は衣服内の温度を一定に保つような吸湿性や放湿性の高いものが多くなっています。
こういった裏地をお選び頂ければ温度にそこまで違いは出ない場合もあるんです。
次に夏用のスーツの生地の場合、清涼感を重視している結果目付が軽い物が多く、場合によっては『透ける』素材が多いのです。
そんな場合『背抜き』にすると中のシャツが透けてしまってチープな印象になってしまいます。
だからこそ選ぶ生地や裏地によってどちらの仕様にすればいいかは、ケースバイケースとうことです。
ただそもそも、汗かきで少しでも涼しい方が好きだから少しくらい透けようが『背抜き』がいいという方や、裏地は目立ってなんぼだし、少しくらい暑かろうが『総裏』のがいいとう方もいますのでその場合もまた違いますが。。。
ただ、『夏用=背抜き』でないことは頭に入れて考えるとスーツ選びもちょっと面白くなるかもしれません。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。