スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
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2018/07/04
暑い時期になるとこんな会話をお客様とよくするんですが、クールビズだからジャケットは着ないという方も多くなってきますよね?
急な打ち合わせや商談の時に活躍してくれる【置きジャケット】(通称:置きジャケ)、持つべきはどんなジャケットなのか、仕立て屋的にちょっと検証してみました。
置きジャケットについての目次
ジャケットの色というと紺やグレーを中心に、黒に茶、その他いろいろあると思います。
いろんな色柄のジャケットを持っているとコーディネートの幅が広がって面白いのですが、【置きジャケット】に求められるのは、どんなスラックスやシャツを着ていても気にせずに羽織れて適度なカチッと感を与えてくれる、そんな”便利さ”。
そうなると、やはり定番となってくるのは無地系のジャケットではないでしょうか。
柄が強いジャケットだとスラックスやシャツが柄モノだった時に、柄がチグハグになってしまったり、無駄に派手になってしまってビジネス向きではない格好になってしまいます。
手持ちのアイテムを何も考えずに、まず揃えるであれば【紺の無地】あたりが無難ですね。
【ミディアムグレーのパンツに合わせた紺無地のジャケット】
スラックスに合わせて着ることを想定したジャケットにはやはり素材はウールが適していると思います。ポリエステル混などで少しストレッチが効いているいるもの等もオッケーです。
こんな声も聞こえてきそうですが、スーツのジャケットを【置きジャケット】にするのはNGです。
スーツのジャケットの場合、肩パットが入っていたり、生地によっては光沢感が目立ってしまい、カジュアルなテイストに合いません。
もし、スーツ(上下)でもジャケット単品でも使えるスーツが欲しいという方は生地や仕立て方にも工夫が必要になるので、初めから兼用出来る仕立ての物を買う必要があります。
最近は『脱・スーツ』を掲げてカジュアル出勤を推進する企業も多いので、デニムやチノパン(綿パン)での出勤をするという方も多くなってきていると思います。
そんな方は、【置きジャケット】も季節感ある物を選ぶとバランスが良くなります。
【リネン混の生地で仕立てた紺無地のジャケット】
同じ紺無地でもザックリとした素材感が遠目からも伝わって、場合によってはTシャツやポロシャツ出勤もしてしまうという方にも相性が良いと思います。
さらに、色も紺無地だけではなくもう一歩オシャレ感が欲しいという方にはベージュ等の色もクールビズの置きジャケットにはオススメです。
暑い夏でも見た目にも涼しく、光を反射するので温度も上がりづらいという機能性も兼ね備えています。
淡いベージュのジャケットならデニムから茶、オリーブ、紺やグレー等の濃いめの色のパンツとも合わせやすいというのもオススメ出来る理由です。
プレスの入ったスラックスに合わせるか、もっとカジュアルにデニム等を装うかでも変わってきますが、基本的には【平織り(ホップサック)の紺無地のジャケット】を一着持っておけば間違いありません。
紺のジャケットであればパンツにグレーや茶、ベージュ等の色をもってきても相性が良いですし、平織りの光沢感を抑えた表情のジャケットであれば、カジュアルになるクールビズのアイテムともバランスが取れるからです。
【白いステッチで遊び心を加えたホップサック織りのジャケット】
あとは、自分の持っているアイテム(パンツやシャツ)を考えて、少し柄を入れても大丈夫そうだなとか、色も紺じゃない方がいいな、とか調整してみると【置きジャケット】も楽しめるのではないでしょうか。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。