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春夏の定番「ホップサック」「モヘア」「リネン」「トロピカル」を知る

春夏の定番「ホップサック」「モヘア」「リネン」「トロピカル」を知る

オーダースーツは国内縫製の場合、ほとんどがオーダーいただいてから一ヶ月以上かかってしまいます。

そんなオーダーメイドの特性上、シーズンに合わせて着用できるように、生地の入荷はワンシーズン早く入荷してきます。

今回は、春夏の定番生地「ホップサック」「モヘア」「リネン」「トロピカル」をご紹介したいと思います。

ホップサック

見た目から、清涼感漂うホップサックは、夏最も好まれる生地です。

平織りによるさらっとした見た目通り、通気性がよく、軽やかな風合いが特徴です。

ややラフな印象がありますが、滑らかな光沢感を楽しめるイタリア産の生地が個人的には好みです。

一方イギリス生地は、ざっくりとした表情がありますが、ハリとコシがあり、きりっとした印象がありますので、好みに応じて生地を選ばれるのが良いのではないでしょうか。

主にジャケット生地に使用します。

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モヘア

モヘアはヤギの毛を使用した生地を言います。

通常のスーツ生地は、ウール100%(羊の毛100%)で作られることが多いですが、モヘアを加えることにより、通気性が増すので涼しく、夏人気の生地になります。

ヤギというと代表的なのがカシミア素材のカシミアヤギ。

一方モヘアはアンゴラヤギの毛を使用します。

ヤギならではの光沢感も特徴で、モヘアは「夏のカシミア」言われ、高級素材として認識されております。

ちなみに「キッドモヘア」という素材を使用して生地を作っているブランドもあります。

キッドというのは子供という意味。

生後6ヶ月の細いアンゴラヤギの毛を使用している生地をキッドモヘアと言い、よりしなやかで希少かつ高級な素材となっております。

リネン

リネンというのはご存知、麻を使用した生地。

太陽の光が眩しい真夏の時期に、ラグジュアリークロスとして位置付けられるリネン素材の生地は、贅沢なジャケット、サマースーツを仕立てるのに最適です。

他にはない唯一無二の光沢感は、うっとりする美しさがあります。

季節に応じて素材を変える楽しみは、真夏のリネン素材が一番感じられるのかもしれません。

リネン100%のものはカジュアルすぎるという場合は、ウールやシルク、もしくはポリエステルなどを混ぜた生地が存在します。

TPOに合わせ、素材の配分を考えることで、与えたい印象も変えることができるのも、リネンの素敵なところです。

トロピカル

最後にトロピカル。名前からして、夏を感じることのできるこの生地は、素材であるウール(羊の毛)を強く撚ることでできる強撚糸を使用して作られます。

つまり、生地を構成する糸が一本一本強く、生地自体にハリが出ます。

シワになりにくい特性を持たせることができ、夏のビジネスシーンのスーツ生地として重宝されます。

トロピカルは薄手でシャリッとした肌触りも特徴で夏の定番生地。

個人的には、カノニコから出ている「ラスティックトロピカル」やスミスウーレンズの「アバカス」などの生地がオススメです。

夏のスーツスタイルが楽しくなること間違いなしです。

 

 

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