スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2020/01/11
スーツの生地には、ストライプ、チェックなどの柄が存在します。
そして「無地の生地」もある意味、生地の柄の1つです。
柄のない生地である「無地の生地」にも様々な表情があり、生地のブランドや作り方によって違います。
同系色(ネイビー)の無地系のスーツがまとまって仕上がってまいりましたので、ご紹介させていただきます。
一番わかりやすい表情のある無地が、総柄系の無地の生地。
この生地は写真の様に、細かいブロックのような織柄が入っています。
全体を見るとこのような仕上がりです。一見無地に見えます。
カノニコのプレニアルシリーズ。スーパー110の使いやすいクオリティと、高いコストパフォーマンスが特徴です。
紺無地のスーツですが、それぞれ、織り方が「平織り」と「綾織」と違った織り方をしているスーツです。
生地の風合いや光沢感、全体の雰囲気に違いを感じられるかと思います。
このように、同じ無地の生地でも織り方が違うと表情が違います。
こちらも無地のスーツなのですが、パリッとした無地ではなく、ネイビーが奥深い表情をしているのがわかりますでしょうか?
これは近くで見るとよりわかりやすいです。
明るいブルーと暗いネイビーの二色の糸によって構成された生地というのがわかります。
これは生地に織られる前の段階、つまり糸の段階で染められる「トップ染め」という作り方によって仕立てられた生地です。
無地でも、二色の糸で生地を作ることにより、遠目で見ても生地に深みができます。
イタリアのカノニコが得意とする表現です。
ビジネススーツでは、無難に無地の生地で!!という方も多いと思いますが、素材から選べるオーダーメイドでは、その無地の中にも幅広いラインナップが存在します。
紺のスーツがしっくりくるけど、バリエーションも欲しいという方は、同じ色でも、織り方を変えて選んだり、染め方や総柄系の生地を探すのもいいかもしれません。
一歩踏み込んだ、マニアックな選び方で、スーツを楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。