紳士服にまつわる用語集
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
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2017/10/19
生地の風合いを決める重要な要素に、糸の撚り(より)があります。
「撚る」というのは、羊などの毛、つまり繊維を合わせ糸にする際に行われます。
繊維を撚り合わせ、一本の糸を作り、その糸を使用して織られたものが生地になります。
繊維を撚った糸には、次のようなメリットがあります。
つまり、スーツの機能性を決めるために、糸を撚るという作業は非常に重要なものになっております。
さて、生地によっては説明にPLY(プライ)という表記があることがあります。
これは、撚ってつくられた糸をさらに撚りあわせ、太くしたものです。
通常、2PLYというものがあります。
2PLYは双糸(そうし)とも呼ばれ、主にオールシーズンの柔らかい生地などに使用されます。
撚る糸の本数を増やして生地を織れば、当然生地は固く、ハリを産みます。
生地は縦糸と横糸を降りながら作られますが、着用による引っ張りや、服の構造上、縦方向の方が糸に対するダメージが大きいのです。
そのため、通常スーツなどで使われる生地の縦糸は双糸を使用することが多いです。
滑らかさが特徴的なイタリアの生地の多くは横糸に単糸を使用しています。
ハリ、コシが特徴的なイギリス生地には、縦糸横糸共に双糸が使われていることが多いです。
ちなみに日本の生地もイギリス式、縦横双糸というものが多いです。
生地の風合いは、糸の撚りによっても変わってくるのです。
実際に生地を触るとその大きな違いに気づくはず。オーダー時はぜひ見比べ、触り比べてみてください。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。