生地ブランド
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2020/10/07
イギリスの名門であり世界最古のマーチャント「ホーランド&シェリー」
世界的に有名なブランドながら、既製品では使用されていることがないような事から、日本では「知る人ぞ知るオーダーメイドの最高級生地ブランド」のような認識かと存じます。
というのも、まず生地の値段自体が、既製品向けでない。さらにホーランド&シェリー自体が、既製品のブランドなどに生地を卸さないことが多いなど、よりビスポーク嗜好の強い方からの人気が強いことがうなづけるような、そんなブランドとなっています。
さらに、スーツの本場、ロンドンやナポリの職人たちの信頼も高く、仕立て人がスーツを仕立てる際に使用する生地の多くが「ホーランド&シェリー」なんだそうです。
イギリス生地のように光沢感を抑えつつ堅実な印象と耐久性、イタリアらしい体を包むようなしなやかさを兼ねた唯一無二の生地ブランドです。
英国高級服地マーチャントの「ホーランド&シェリー社」は1836年にロンドン「ボンド・ストリート」にて創業され、170年以上の長きに渡り世界中にその高品質な服地を提供しております。
現在の本社はスコットランド、エジンバラ近郊のピーブルズという町にあり、ロンドンのサビルロウにはロンドン営業所、また世界40カ国以上に代理店を設け全世界に向けその多彩な服地コレクションを輸出しております。
また英国内外に直営の織物工場も有し、服地のみならずインテリア素材など多岐に渡る事業を展開しております。
ホーランド&シェリー社の服地コレクションの最大の特徴はその豊富なコレクション数にあります。
ウール素材は勿論、コットン、シルク、リネンからカシミヤ、ビキューナなどの最高級素材までと幅広く、春夏、秋冬の各シーズンで取り揃える素材数は約30種。
それぞれの素材で30~80パターンの色柄を揃えますので、年間平均約3,000パターンの服地をコレクションとして用意しております。
この総量は世界一を誇り、ヨーロッパの他のマーチャントと比較しても圧倒的なコレクションの豊富さです。
ヨーロッパ著名ブランド以外への販売は基本的には行っておらず、日本に於いても量産既製服用の反ベースでのご提供は差し控えております。
これはブランド知名度を高めることにおいては不利になりますが、取り扱いの服地はマーチャント業故、量産既製服に見合うミルものの様な、安価な値段設定が難しい面もあり、オーダー・ベースでのお客様のことを深慮しての「マーケット・コントロール」としています。
よって問屋様への在庫用や既製服用の反販売を別にした切り売り実売数(バイ・オーダー受注数)に於いては世界一の数量を誇ります。
現在一日の世界中からの受注数は平均して600着、多い日では1,000着を超す量を扱っております。
現在、ビスポーク・スーツのメッカ「サビルロウ」の全てのテーラーは勿論、イタリア、フランス他ヨーロッパのほとんどの著名テーラーで取り扱いされております。
イギリスの高級服地ブランド「Holland&Sherry Capehorn Lightweight(ホーランド&シェリー ケープホーン ライトウエイト)
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。