スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2018/10/26
オーダーメイドのスーツは生地選びから始まります。
生産国やブランドの違いなどがありますが、大きく春夏・秋冬に別れた生地が存在します。
スーツの本来の着用の仕方は、季節に応じて「素材」も変えていくべきです。
オールシーズンの生地もご用意していますが、秋冬の生地をお勧めする理由もあります。
それにはまず、秋冬、寒い時期のスーツの着方について考えようと思います。
秋冬のスーツのオーダー時には、着るアイテムの量を増やすというご提案をさせていただくことが多いです。
寒かったらスーツをスリーピースにして、着るアイテム「ベスト」を増やし、さらに寒い日はその上にコートを羽織ります。
ここで注意点があります。
着ている服の中、つまり「インナー」で体温調整をしていませんか?
インナーを着ての寒さ対策は注意が必要かもしれません。
自宅や会社、レストランや商業施設。寒い時期には、ほとんどの場所で「暖房」が効いていると思います。
外では凍えるような寒さ、室内は暖房による暖かさ。この温度の変化には、すぐに脱げないインナーでは対応できません。
脱げないので汗をかいて、そのまままた外に出ることになると、汗をかいたことにより、一層寒くなってしまうことも、、、
つまり、すぐ着脱できるもので体温調節をするべきということです。
インナーをたくさん着てしまったり、生地の厚いインナーを選びがちです。
これは実体験。僕は冬に汗をかいて、さらに寒い思いをよくしていました。
スーツはジャケットとベスト、パンツ、その上にはコートやダウンといったアウター類。
着脱できるアイテムのみということを考えると、上に着れる衣服のアイテム数にも限りが出てきますね。
これが秋冬用の生地をお勧めする理由で、
代表的な素材をご紹介したいと思います。
ウール生地を起毛加工するフランネル」
別名「フラノ」とも呼ばれ、暖かさと柔らかさが特徴的です。
厚みのあるしっかりとした生地感で、圧倒的な暖かさがあります。
冬らしいビジネススーツを仕立てる際に人気の生地。
毛羽がかった特徴のある素材感と、薄く柔らかい生地。
フランネルよりも薄く、日本で人気のクオリティ。
やや光沢感があるのも特徴です。
しっかりとした織りで、暖かくザラっとした肌触りが特徴的なツイード。
カジュアルな雰囲気のある生地なのでスーツはもちろん、ジャケットに使用しても高級感があります。
たくさんの表情のある生地が多く登場する秋冬のコレクション。
スーツ、ジャケット&パンツスタイルに加えコートを着る機会が増えると思います。
夏より着るもの、組み合わせるものが多い分、ファッションの楽しい季節でもありますね。
ビジネススタイルでの秋冬スーツはもちろん、休日に着るためにオーダーメイドするのも贅沢で素晴らしいです。
夏ならではの爽やかな色合いを満喫した後は、寒さの厳しい冬にも耐えられる、いや、そんな寒さが楽しめるような暖かなコーディネートをしてみませんか?
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。