スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/06/20
お客様に、ビジネススーツに派手な明るい色は取り入れにくいというお話を聞きました。スーツの色で定番といえばネイビー、グレー、ブラック、これが基本なのではないでしょうか。
もちろん、そこに柄、チェックやストライプが入ることでファッション性も取り入れられると思います。しかしスーツのフォルムも細かくお好きなようにできるのがオーダーメイドの良さです。
「スーツの形なんて大昔から決まってるでしょ?」
おっしゃる通り、スーツの基本的な形は何年も前から成型されています。
しかし、ディティールやフォルムに旬を入れることで、見た目の印象は大きく変わってくるのです。
僕が注目したのがパンツの「タック」「ベルトループ」「テーパード」ここを考えてあげるだけで印象が段違いだと思います。
クールビズが定着し、シャツとパンツだけで過ごされる方も多いはず、、ここで再度見直すべきなのがパンツだと考えた次第です。
ちなみに今、旬なスタイルはクラシックスタイル。
これはメディアや雑誌などをみていただければわかるかもしれませんが、昔ながらの伝統的なクラシックスタイルが旬、流行しています。それに合わせ、ネクタイなども、ヴィンテージ感のあるものがよく取り上げられているのをみます。
ではクラシックなパンツとはどういうものなのでしょうか。
パンツのベルトは兵士たちが様々な武器を下げるための道具としてのちに考案されたものです。したがってクラシックなスタイルのパンツは、ベルトループがないものと考えられます。
そのため、ズボンがずり落ちないようにウエストにしっかりフィットする股上が深いものが正しいです。股上が深いパンツは「俺のTailor」でも大注目です。
前のタックは二本が原則でクラシックなんだとか。もちろんワンタックも良いと思いますのでお好きなデザインを。
ここで考えるのが先ほど書いた「タック」「ベルトループ」「テーパード」
クラッシックなテイストは「タック」を二本、「ベルトループ」は無しに、股上もクラシックに習い、少し深くしてみましょう。
しかし、クラシックにしたがって、このまま作るとダボダボパンツ、ただ古いスーツになりそうです、、、、
ここで新しいテイストを取り入れていきます。
そのテイストというのが「綺麗なテーパード」これを施すことで流行のシルエットが生まれてきます。
ディティールはクラシックなものを選択してシルエットを新しいものにすることで、もっとも旬なパンツが出来上がるはずです。
ビジネスシーンでの旬のパンツ、やり過ぎないトレンド感と長く着られるようなデザイン、バランスが大事です。
ビジネススーツにも、ビジネスカジュアルなどと言われるジャケパンスタイルにも、このようにいろんなテイストの良いとこどりをすることでお気に入りのスタイルになっていくと思います。
ぜひ、ご来店の時は生地選びだけでなくディティールも考えてみてくださいね!!
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。