生地ブランド
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「生地ブランド」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2020/01/07
イギリスの名門ハリソンズより、当店で新しく取り扱う生地コレクション「タータンズ」が到着しています。
主にジャケット生地として、オーダーしていただく想定ですが、生地の打ち込みがしっかりしておりますので、スーツとしてもオーダーしていただけます。
生地のご紹介とともに、タータンチェックについて詳しくご紹介させていただければと思います。
「タータンチェック」と呼ばれるのは主に日本だけで、通常は「タータン」と呼ぶのが一般的です。北米では「タータンプラッド」という呼ばれ方もあります。
「タータン」という言葉は単に「布地」という意味で、かつては無地のタータンというものも存在したと言われています。
語源は諸説ありますが、有力なのが、中世フランス語の「テリターナ」や古いスペイン語である「チリタナ」とされる説があります。
スコットランドの民族文化と強く結びついていて、伝統衣装の「キルト」にはタータンが使われます。
中世から近世において、スコットランド王家のために戦った「氏族(しぞく、クランとも呼ばれる)」が、その領主ごとに違った柄の「キルト(スコットランドの伝統衣装)」を用いました。
タータンチェックは、それぞれのクランの特有のものであり、分家ができたり、戦争に勝利し新たに領地が産まれるなどで、クランが増えるごとに異なったタータンチェックが生まれました。
現在では、ファッションや企業の広報活動などにも使用され、バーバリーの「バーバリーチェック」や伊勢丹の紙袋などでもタータンチェックが見られ、非公式のものも合わせると、7000種類近いタータンが存在すると言われています。
ブラックウォッチに代表されるお馴染みの定番柄から、シスル、ゴードン、ロイヤル・スチュアートなどの普段あまり見る事のできない伝統柄までを網羅。
スコットランド製の本物のタータンチェック地の数々がバラエティー豊かに収録された、洋服好きにはたまらないコレクションです。
(生地の名前の後につく「RS」や「OS」について。「R.S.」reduced set – size of checkの略。通常よりもチェックの柄を減少しセットした生地との事です。「O.C.」old colourの略)
タータンの歴史を把握することで、それぞれの柄に名前がついていることに納得できますね。
伝統的なタータンチェックをカジュアルスタイルに落とし込むことで、色味豊なスタイリングを可能とします。
ビジネスシーンのジャケットにバラエティを増やすには、このような話題性のある生地も良いですね。
蝶ネクタイなんかにも良いかもしれません。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。