雑談
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「雑談」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2018/12/26
街がクリスマスモードに切り替わってから、はや1ヶ月。
ハロウィンが終わり次第切り替わる街並みに、なんだか急かされている気分になり、マイペースを保ちたい木村はこの時期、家でゆっくりとお酒を飲むことが多くなってしまいます。
師走とはよく言ったもので、今年もラストスパート、あっという間でした。
さて、この時期に美味しいお酒、ビールが好きな私としては、やはりクリスマスのビールが欠かせません。
濃いめで甘く余韻を楽しむことができるクリスマスビール。
去年のクリスマスにも、ゴードンというクリスマスビールをお勧めしましたが、なかなか入手が難しいビールだったからか、毎回ビールのお話をさせていただくお客様たちにも、感想を聞けず、、、
クリスマスは終わってしまいましたが、今年は比較的手に入りやすく、とても美味しいビール「シメイ」から「シメイブルー」をお勧めしたいと思います。
ビールの生産地として有名なベルギー。
多種多様なビールのラインナップがとても楽しいベルギービールですが、その中に「トラピストビール」という種類のビールが存在します。
中世のヨーロッパ、飲用に適した水を確保することが難しかった時代に、修道士によって保存が効くワインやビールが振舞われていました。
修道院の中でも、「トラピスト会修道院」によって作られるビールのことを「トラピストビール」と言います。
171箇所あるトラピスト会修道院の中で、現在では11の修道院によってトラピストビールが作られています。
そのトラピストビールの始まりと言われている修道院が、「スクールモン修道院」
「シメイ」というトラピストビールを醸造している修道院です。
最近では、スーパーなどでも売られている身近なベルギービールとして知られているので、見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
シメイの種類は大きく三つ。
シメイレッド、シメイブルー、シメイホワイト(厳密に種類というとシメイゴールドや限定醸造もありますが、、、)
今回ご紹介したいビールのシメイブルー。
今では、いつでも買える銘柄になりましたが、1948年にクリスマスビールとして限定醸造されたのが始まりです。
アルコール度数9%とシメイの中では高いブルー。
香ばしさと麦の甘み、ホップの苦みのバランスが取れ、柑橘系のフルーティーな香り。
アルコール度数を感じさせないコクがあります。
このシメイブルー。
シメイの銘柄の中で唯一ボトリングした時の年がヴィンテージ表記として記されています。
ちょっとここでビールの作り方について少し複雑な話を、、、
ビールには、糖分を分解しながら麦の発酵し、炭酸とアルコールを生む、酵母が使用されます。(パンを作る時のイーストのようなもの)
日本のビールのほとんどは酵母が下に沈む下面発酵という作り方をして、酵母は取り除かれ、出荷されます。(下面発酵のビールをラガービールと言います)
しかしシメイを始めとするベルギービールの多くは、酵母が上に浮く上面発酵という作り方を経て、生きた酵母と一緒に、ビールを瓶詰します。(上面発酵のビールをエールビールと言います)
つまり、上面発酵によって作られるシメイブルーは、瓶の中で生きた酵母が、出荷された後も発酵を続けるということです。
年数が進むにつれ味わいが変わっていくワインのように楽しめるビールになっています。
スーパーなどで、この表記を気にして見てみると、去年の年数のものがあったりしますので、なんだかお宝探しの気分に、、、
買っておいて自宅で熟成させるなんていうのも、シメイブルーの楽しみ方の一つです。
熟成、というと、最近テーラーで密かにブームのきている「ブートニエール」
ジャケットなどのフラワーホールにピンで留めておくアクセサリーです。
このブートニエールで、「ナット」を使用して作られるものがあります。
ボタンなどにも使用されるナットですが、植物の油分が多く含まれていますので、経年変化により色が深まっていくのが特徴です。
上から10年、30年、50年もの。
経年変化で、だんだんと濃い深みのある色合いになってきます。
全てご用意できます。
他にも、貝を使用したものや、フェルト、ナットでも染色されたブートニエールもあります。
ジャケットなどの気分を変えたい時、アクセントにいかがでしょうか?
シメイブルーのご感想もお待ちしております。
ちなみに木村の好きなトラピストビールは「ウエストマール ダブル」です。
こちらもぜひ!
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。