雑談
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/11/26
先日、上野の森美術館で開催されている「怖い絵展」を見てきました。「その闇を知った時、その名画はどう見える」というコンセプト。その絵にまつわる背景を知ることで実は怖い状況を描いたものだということを知りました。学生のとき、論文にて西洋美術をテーマにした私にとって、とても魅力的な展示でした。
さて、その中に「神話」で語られるものを描いた展示がありました。実はスーツなどの織物に関しての神話も存在します。
ギリシャ神話にて、一つの都市の名前を争い、海の神ポセイドンと工芸の女神アテーナーが争い、勝利したアテーナにちなんでつけられた都市の名前が現在の「アテネ」となっています。有名なパルテノン神殿は女神アテーナーを祀る神殿として知られています。
同じくギリシャ神話に登場する「アラクネ」という女性がいます。その女性は織物の技術に優れ、その腕は自身で「工芸の女神アテーナーさえ凌ぐ」と豪語したそうです。
(ディエゴ・ベラスケス画『アラクネの寓話(織女たち)』)
神を侮辱するなというアテーナーからの警告に逆らったアラクネは、女神の逆鱗に触れ織物の腕比の勝負をすることになりました。結果は女神アテーナーの勝利となり、アラクネは自身の愚行を認識し、さらに恥ずかしさのあまり自殺してしまいます。
その死を哀れに思ったアテーナーは、アラクネの首をつった紐に手をかけ、「生き返り、子孫代々まで悔い改めながらぶら下がり続けなさい」と言いました。
アラクネは蜘蛛に姿を変え、現在も糸を出しぶら下がり続けているということです。
さて、最後に、世界三大織元の一つとして生地ブランド、タリア・ディ・デルフィノを使用したスーツにつけられるデルフィノのタグ、ロゴを見て見ましょう。
「信じるか、信じないかは、、、」と言ってしまいたくなるような流れでした(ちょっと古いかな?)。スーツには、使用した生地のブランドごとに異なるブランドタグが付いています。普段あまり注目しない生地のブランドタグも見てみると面白いかもしれません。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。