雑談
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/11/20
多くの洋服店、古着店で「古着」「ヴィンテージ」と、とても魅力的な服たちに出会えます。「古き良きもの」として好まれるヴィンテージの衣類。大量生産、大量消費ではない頃の時代に作られたとても丁寧な服作りやその時代ならではの作り方が、人気の理由なのではないでしょうか。
実際私もヴィンテージものを集めていますが、その時代ならではのディテールやデザインが見られることがとても楽しいです。またその洋服のバックボーンやエピソードも好きな理由の一つ。戦時中、ピストルを作るために金属が貴重になったとき、ジーンズのリベットに金属が使われるのは勿体無いということで、代わりにリベットを模したプリントを施した。私のお気に入りのビンテージデニムには、そのプリントの跡が残っています。
俺のTailorでは、昔買った頃より、痩せてしまった・太ってしまった、譲ってもらったなどという理由で、お直しをしてほしいという依頼も多いです。その中には、ヴィンテージのものや手作業が多く入った服も見られます。
ほつれなどを確認するためでもあるのですが、細かいところを見させていただくと本当に丁寧な仕事が見れたり、発見があるのです。
最近依頼されたブリオーニのジャケット。100%カシミアというクオリティにうっとり。素敵なジャケットはいつまでも見ていられるようでした。
カシミアの表記がたくさん。世界中にファンのいるブランドのジャケットは、グローバルなクオリティ表記があることを教えてくれます。
現在ではほとんど見ませんが、西洋の古いクラシックスタイルのジャケットなどは、袖口の一番奥、4個目のボタンホールの本切羽を塞いでおきます。つまり一番奥の4個目のボタンは飾りのボタンにしておきます。
それは西洋の伝統的な習慣でスーツやジャケットを子供にプレゼントすることを前提とした作りです。子供が自分より手が長くなり袖口を出す時に一番奥のボタンを取り外し、袖口の1個目のボタンに代用するというもの。
厳密にいうと、オーダーメイドのものは肘の位置なども決めるため、現在ではほとんど行なっていませんが、服を受け継いで大切に着るということは素晴らしいですね。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。