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生地ブランド

世界に誇る尾州の毛織物【DOMINX】

いざ!世界に誇る毛織物【DOMINX】を手掛ける葛利毛織工業へ

当店としては、割と最近になって取り扱いをさせて頂いている葛利毛織さんの手掛ける【DOMINX】の生地ですが、日に日にこんな良い生地を織る生産現場に一度行ってみたい!という思いが強くなり、新幹線を使って遠路、愛知県は一宮市にある葛利毛織工業さんへと先日ついに工場見学へ行って参りました。

葛利毛織工業さんのある一宮市周辺は【尾州(びしゅう)産地】と呼ばれ木曽川を流れる水を水源として毛織物が盛んに行われてきた町で、イギリスのハダースフィールドやイタリアのビエラに並んで、毛織物の世界3大産地として名を連ねてきた町でもあります。

今となっては世界の毛織物のほとんどが精密にコンピュータで管理された高速織機で生産されていますが、葛利毛織さんのは昭和初期から使われてきた【ションヘル織機】と言われる超低速の織り機を今でもメンテナンスしながら使い続けていて、若い職人さんを雇用して文化を継承する貴重な企業となっています。

のこぎり屋根の工場がお出迎え

名古屋駅から電車を乗り継ぎ30分程の名鉄『玉ノ井駅』に着いて、少し足を進めると『カシャーン、カシャーン』と織機のサウンドが響いてきます。

この音と共に歩んで来たんだな、と勝手に想像させるかの様に、見ず知らずの土地から来た私を心地よく迎えてくれました。

のこぎりの歯の様に並ぶ三角屋根は光を一日を通して光を安定的に取り入れる為のもの。

後で伺いましたが、繊細に色の調整を行う工場にとっては大事な機能だそうです。

時の経過を感じる杉板の外観が、工場へと入る前から葛利毛織さんの歴史を物語っていました。(近年、歴史的建造物として国の登録有形文化財になったそうです。)

エントランスのトルソーが着ているのは当店でも人気のある、シルク混のブラウン/ネイビーのソラーロ。仕立て上がりはいつもお客様に大変好評です。

そして、工場見学を快く迎えてくれるひつじの人形たち。学生さんなどにもひろく工場見学をする際に毛織物の説明として使っているそうです。

アルパカの毛ってやっぱり柔らかいなぁ〜、と私も改めて感心(笑)

天皇陛下に献上した際に贈られる、賞状もエントランスに鎮座していました。

生地が出来上がるまでの気の遠くなる程の工程

まずは生地を織る為に必要なたて糸の準備から始まります。【整経(せいけい)】と言って分割した糸をまとめて巻き取っていく工程では、生地によっては10,000本もの糸をセットして糸に合った重りも毎回変えていきます。

気の遠くなる様な作業から始まります。

そしてビームに巻き取られた経糸を【綜絖(そうこう)】と言われる器具に通していく作業をします。小さく開いた輪っかの中にこれも手作業で一本ずつ糸を通していきます。

この作業だけでも約3日程必要な作業量だそうです。

経糸(たていと)の準備が終わったら、ようやく緯糸(よこいと)の準備が始まります。

【シャトル】と言われる流線型の木型にセットするまで、ここまでの下準備に約1週間。

そして、【ションヘル織機】を使って生地を織っていきます。通常1日に10数メートル、高密度の織物は1日8mほどしか織れない、超低速の織り機で織り上げていきます。

【ションヘル織機】を使う事で、あの柔らかく風合いのある生地に仕上がっていきます。

あとで教えて頂きましが、現代の高速織機には出せないこの様な波打った断面に生地が織り上がる事で、弾力のある生地に仕上るそうです。

私も知りたかった、ションヘル織機で織られた生地の秘密がここにありました。

数々のブランドから依頼された生地のコレクションも見せて頂きました。

あとになって調べてみると驚きの価格のスーツがそこにありましたが、こっそり当店でも同じ生地をご紹介させて頂きます。(笑)

そして、昨日のブログでもご紹介した【フェレイラモヘア】に続いて、【フェレイラメリノ】という、これまたフェレイラ兄弟が育てた羊の毛を使用した生地も見せて貰いました。

モヘアに続いて驚愕の触り心地でしたが、こちらも当店で取り扱うのが楽しみな生地となりました。

工場を丁寧に案内して頂いた葛谷専務、ありがとうございました。

DOMINXの生地についてきになる方は、LINE@にて相談を受け付けています。ご予約もこちらから!!

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