ニュース
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「ニュース」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「ニュース」カテゴリーの記事
2019/10/11
英国を代表する紳士服地メーカーで赤いサンプルブックが特徴的な【HARRISSONS】の4代目社長であるジェームス・ダンスフォード氏が当店にご訪問頂きました♪
本社のあるエクセター(英国)から遠路はるばる当店に訪問頂き、日本の取引先店として交流を深めると共に、英国での現在の流行やオススメ生地、ジェームスのプライベート?に至るまでお話しを伺いましたのでその様子をお伝え致します。
【サンプル帳ごとに生地の雰囲気も変わり同じスーツ生地でも沢山の種類がある】
1863年創業、スーツの本場であるイギリスのサヴィルロウ通り(背広の語源となった地)にお店を構える全てのテーラーで服地が扱われ、最古のテーラーであるヘンリー・プール、ハンツマン、ギーブス&ホークス、アンダーソン&シェパードといった名門テーラーのメインサプライヤー(店舗の一番目立つ位置【一番地】に生地が置かれている)となっている事からももはやその品質は説明不要のハリソンズの服地たち。
「最上級の原毛のみが、最高級の服地を作り上げる」という哲学のもと、しっかりとした打ち込みで織り上げられるハリソンズの服地はアイロンワークでクセを付けやすく仕立て映えする事が縫製に関わる職人たちや多くの顧客に評価され続けている事に他なりません。
さらに言えば、世界中に出回っているスーツの生地のおよそ90%以上は横糸が単糸で構成されているとも言われる中、なんとハリソンズの生地は盛夏用の生地にいたるまで全ての服地が横糸も双糸の【縦横双糸】。
これによっても高い防シワ性や耐久性を担保し、長くに渡って着続けられる生地を供給し続けているメーカーとも言えます。
その場を美しく華やかに彩ろうとする多くのイタリアメーカーとの思想の違いは歴然かもしれませんが、言い方を変えれば【保守的】とも言えるそのものづくりが唯一無二とも言える紳士服地を生み出している理由となっているのではないでしょうか。
実際に冒頭の写真で私が着ているスーツもオールシーズン着られる【FRONTIER】の生地で既に仕立ててから5年は経っていますが、未だに新品と間違われるくらいです。
ハリソンズのマーケットについて伺うと世界中で一番売れるのはやはり英国国内。ドイツやイタリア、日本も大きなマーケットだと言いますが、ハリソンズのものづくりに関しては全て英国国内のニーズを第一に考え、テキスタイルデザインから新しく発売されるコレクションに至るまでを英国国内に向けてディレクションしているとの事。
ヨーロッパをはじめ、世界各国に数多くの取扱い店がありますが、あくまでも【ハリソンズ】は英国を代表するブランドで有り続けているんだ、という事なんだと思います。
今季はハリソンズでも人気のシリーズ【PREMIER CRU】と【REGENCY(】がリニューアルとなっています。
『日本の顧客はおしゃれ』。ジェームスが言うには、英国国内よりも街中で見かける人は日本人の方がおしゃれだそうです。
日本では雑誌やメディアが着こなしについてレクチャーしていますが、英国ではあまりそれはないそう。この辺りは文化の違いもあるかもしれませんが、日本人もおしゃれに対してもっと自信を持っていいかもしれませんね(笑)。
英国では親子で服を共有して息子にファッションをレクチャーするのが当たり前の様で、これは見習いたい文化だと思いました。
英国のスーツ文化を代表するといってもよい、ハリソンズの服地たち。
サヴィル・ロウ通りに店舗を構える世界的に有名な名店でも取り扱われる服地を俺のTailorでもフルコレクション取り揃えております。
また、4月にリニューアルされたオールシーズン向けの【FRONTIER】を含めると今年はなんと3冊のサンプル帳が新しくなっています♪
この機会に是非、店頭でご覧頂きハリソンズの世界観をご覧頂ければと思います。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
倉持悠也をSNSでフォローするならこちら
大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。