スタイリングテクニック
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「スタイリングテクニック」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2016/03/20
皆様こんにちは。
最近では遠方からのお客様も多く来て頂きそろそろ春のシーズンを迎えようというこの時期も忙しくさせて頂いております♪
皆様日頃より本当にありがとうございます^_^
さて、本日はスーツをオーダーする時にも決める、ノータック、ワンタック、ツータックどれにしようかと考えるパンツのディティールについてちょっと書いておこうと思います。
最近では各種メンズ誌でもタック入りのパンツが顕著に多くなっていて、最近ノータックのパンツを履いている方も気になっている方が多いと思います。
タック入りパンツってどうなの?と
一時期のナロータイやラペルの細いスーツが鳴りをひそめて『クラシック回帰』ともいえる中、こういった仕様もまた復権してきている様に感じます。
『男の服装術』より引用
とはいっても本を正せばモーニングをはじめ元々スーツのはじまりはノープリーツ(タック)。
夜会用の燕尾服等はノープリーツで全体的にもかなりタイトフィッティングだったのがわかるかと思います。
では、どの様にしてプリーツ入りのパンツ(トラウザーズ)が広がっていったのでしょうか。
おそらく既製服となってスーツが大衆に広がっていった時代に誰でも気楽にゆったりと着れるシルエットを作り出す為に多く取り入れられたディティールではないかと思われます。
実際に1930〜40年代時代のアメリカのスーツのカタログではこんな感じです。
これだけゆったりたっぷりしています。パターンをなるべく少なく済ませたい既製服にとっては都合のよいシルエットだったと言ってもよいかもしれません。
ちょっと話しがそれてしまいましたが、『プリーツ』自体は一番差寸のあるウエストからお尻に掛けて型紙の製図をしやすくし、立ったり座ったりする時に腰回りの負荷を和らげるという確実な機能をもっています。
特に注文服ではお客様からの要望がない限り、ウエストやお尻周りに無駄にゆとりを取ることはありませんのでより効果はあります。(ベルトで無理に締め付けたウエスト周りやお尻の高さが合っていないパンツは言うまでもなく綺麗とは言えませんよね。
でも、やっぱりノータックを履いている方の疑問としては、タックを入れるとブカブカになってかっこ悪くならないか?という事だと思います。
一切心配いりません。丈の長さや裾に掛けての全体のバランスを考える事で綺麗な脚長のシルエットを出す事も可能です。
ということで、今週末はまだご予約に空きもがございます!皆様のご来店を心よりお待ちしております^_^♪
追記:当店でお作り頂いたパンツであれば、殆どの場合ノープリーツ→ワンプリーツにお直し可能です。ご希望の方はご相談下さい。
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。