紳士服にまつわる用語集
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「紳士服にまつわる用語集」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「紳士服にまつわる用語集」カテゴリーの記事
2016/02/28
今日はちょっとスーツのお話しをさせて頂こうと思います!
たまーにお客さんに聞かれるんですが、スーツの裏地を選ぶ際、『キュプラ100%』ってあるけどこれ何?と。。
『キュプラ』ってあまり耳にされない素材だと思うんですが、スーツ業界では昔から好まれてきた素材でオーダースーツの裏地には是非キュプラを!!って言われてきたんですね。
では、普通の裏地(普通はポリエステルが多い)と何が違うんでしょうか?
まず、ポリエステルが石油系人工繊維なのに対して、キュプラは綿花の花芯から取った繊維質を薬品にて処理した、人工繊維でもなく、天然繊維でもない実に不思議な繊維なんですね。もともと高級素材のシルクを超える素材を開発することは科学者達の使命だったのですが、その過程で出来た最高な素材がキュプラというわけです。
具体的な違いとしては、シルクよりも摩擦係数が少なく滑りがいいんです!つまり着心地が良く、静電気もおきにくいんですね。さらに透湿性がいい、つまり水も空気も透すのです。シルクの場合、縫製段階でスチームとアイロンの熱で縮むことがあり、繊維自体も決して丈夫とは言えず、虫にも食われ易いという欠点がありましたが、キュプラはこれらの欠点を全て補い、発色の良さはシルク並という長所があるのです。近年ポリエステルの品質もよりシルクに近くなっていますが、キュプラにはやっぱり敵わないんですね。
『俺のTailor』では多彩な色柄の裏地をご用意していますが、もしオーダーをする際に色柄で迷ってしまったら素材で選んでみるのもいいかもしれません。(当店の裏地事情はこちらのブログでチェック!)
是非オーダースーツを仕立てる際は、裏地で『俺のこだわり』を表現してみて下さい♪♪
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
倉持悠也をSNSでフォローするならこちら
大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。