生地ブランド
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
この記事は「生地ブランド」カテゴリーの記事
洋服において、男性の選択肢は狭いと言われます。
しかしだからこそ奥深いと考え、私達は着手であるお客様のパーソナリティを最大限に引き出す一着を仕立てる事に集中します。
かつて人々を魅了する数々のアートを生んだミラノ郊外の小さな町『ORENO』の様に、お客様にとっての唯一無二の存在になれる事を祈って。
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2017/09/12
日本が誇る毛織物の産地、愛知県は尾州産地で作られた「Colchis(コルキス)」のジャケット生地が届いたのでご紹介します。
最大の特徴は、半世紀以上前に作られた「ションヘル織り機」によって織られた生地ということ。
現在は、ションヘル織機の製造はおろか、部品の供給さえなくなってしまった時代遅れの機械。メンテナンスは、職人自ら行われます。現在主流とされる機械に比べ、生産能力は1/5。生産効率の悪さから、大量生産は不可能とされます。
しかし、このゆっくりと織られることにより、糸にストレスをかけず、ウール本来の風合いや特徴を生むことができます。
このションヘル織機でおられる生地は世界的に見ても非常に稀少性が高く、現在残っているションヘル織機及び織機を扱える職人が最後の世代となっています。
ションヘル織機による生地は今後さらに減少していくので、ますますその希少価値は高まっていきます。
風合い、色味とともに豊かなコレクション、秋冬ならではの温かみを感じる生地になっています。
さて、上でご紹介した生地ももちろんおすすめ、仕立て栄えのある生地だと思います。
しかし、タイトルにはオールシーズンのジャケット生地とあります。みていきましょう。
ジャケット生地は、シーズンによって差別化が大きく、秋冬は起毛のあるような空気を含んだ暖かい生地、春夏は生地感も代わり、麻やコットンなども登場しざっくりと涼しい生地が展開されます。
しかし、このコルキスのジャケット生地は、春夏ジャケット生地で見るような平織りにもかかわらず、目付けと呼ばれる、生地の重さは300gです。
春夏のジャケットの目付けは230gほど。真冬は寒くてジャケット一枚では着れないかもしれません。
しっかりとした目付の平織り生地、ありそうでなかったオールシーズンジャケット生地です。
色合いも落ち着いた人気のある定番色。
ビジネスカジュアルスタイルにぴったりの生地だと思います。
持っていると間違いなく活躍してくれるような生地です。
お仕事でスーツはあきてしまった。ジャケパンスタイルで個性を出していきたいという方は是非。
この記事を書いたのは「木村駿平」
筆者「木村駿平」について
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某ファッション学校にて、レディースオートクチュールのパターン作成、縫製を専攻。
卒業後、「俺のTailor」に入社。
奥深い紳士服の世界に刺激を受けながら、日々勉強中。
趣味はワークアウト。自分のオーダースーツが着れなくなるほどの体型変化に気がかりながらも
週に3回トレーニングに費やす。サプリメント中毒者。