スーツ
ビジネスウェアを必要とする多くのビジネスマンや経営者、起業家、ビジネスに成果を求める人。
あなたのキャラクター、体型を最大限に活かした飽きのこない実用的な服「リアルクローズ」を、俺のTailorは提案いたします。
この記事は「スーツ」カテゴリーの記事
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これは仕立て屋ならではの職業病と言えると思いますが、私は街で見た人やテレビに映る人の体型がもし私がスーツを仕立てるならどう仕立てるかな?といつも気になって見てしまいます。
冒頭でご紹介した写真は、新型コロナの抗体検査に回復者であるアナウンサーの赤江珠緒さんが協力する、というニュースをテレビでたまたま見ていた時に、となりに立っている男性の肩の癖がかなり強いな、と食い入る様に見入ってしまった最近の一例です。
もしかしたら、ビシッと気を付けをしている姿勢のせいかもしれませんが、首元から立ち上がる様に肩先に向けて反り上がっている肩がどうしても気になって仕方なかったのです。
この方の肩は難解だなー、、と。
人にはどこかしらコンプレックスとなる様な身体の特徴があるものだと思っていますが、私達もなるべくそれを『活かす』『隠す』という事を服を仕立てる上で意識をしています。
身体的な特徴で言うと、代表的なところでは【怒り肩】と【なで肩】はよく言われますよね。
人によってはこういったクセによってコンプレックスを抱えている方も多くいるかと思いますが、かくゆう私も見ての通りかなりの【なで肩】です。
《ワンショルダーのバックはもとより、リュックなどでもズルズルと下がってきてしまうほど(泣)、、、今までに数多くの方の採寸をさせて頂いているかと思いますが、両手に入るほどの【なで肩】具合だと自負しています、、。》
『スーツは肩で着る』と私達の業界では良く言いますが、一番重さが掛かる肩周りにジャケットの形をしっかりと合わせないと、着用した時にジャケットにおかしなテンションが掛かってしまい、スーツの見せ所である生地のオチ感【ドレープ】が表現出来ず、ひどい場合はおかしなシワの原因にもなってしまいます。
私の様ななで肩の方はそもそも既製服だとスーツで表現したい美しいシルエットを手に入れるのはなかなか難しいのではないかな?と思います。
もちろん、【なで肩】や【いかり肩】以外にも【前肩】や【肩甲骨の出っ張り】、最近では【スマホ首猫背】と言われる様な姿勢の問題まで、人によって悩みはつきないかもしれません。
ちょっと話しがマニアックになりますが、同じスーツと言っても出自が違えばスーツそのもの型も全く違います。
スーツの本場である、イギリスやイタリア、それぞれの持つ骨格も違えばおのずとスーツの形も変わっていて、表に見えている生地以外にも芯材や仕立て方も大きく違うのです。
中でもイタリアの南部、スーツ職人の街である【ナポリ】のスーツは簡単に言うと丸みを帯びた、なで肩に向いているスーツを仕立てる事で有名です。
当店の縫製工場でナポリのスーツを徹底的に日本人に落とし込んだ【ジャパンメイドのナポリスーツ】。欧米人の中でもイタリア人は比較的日本人と体型も近いと言われているのでぴったり合う方も多いと思います。
驚くほどの胸の丸みと肩先から首に掛けて立ち上がる美しいノボリ
弧を描く様な襟のロールも綺麗です。
当店のフィッターの木村もなで肩なのでこのスーツに出会ってからは他では仕立てられないと言っています。
自分もなで肩なんだよなー、と悩んでいる方は是非当店の【ナポリスーツ】をお試し下さい♪
先程少し触れた【スマホ首】についてですが、これはスーツとの相性が最悪です。
『スーツは肩で着る』という、重みを一番受け止めたいところが湾曲しているのでいくら私達仕立て屋がお客様の身体に合わせる様に意識しても、お世辞にもかっこいいと言えるスーツ姿では無くなってしまいます。
スーツは立った時にストンと、生地が落ちてくれるように、なるべく横から見てまっすぐ立てる事が理想です。
私もデスクワークをしている時に気を抜くと腰が曲がっている時がありますが、日々の姿勢が大事です!皆様も気を付けていきましょう(^^)
この記事を書いたのは「倉持悠也」
筆者「倉持悠也」について
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大学卒業後勤めた会社で上場、倒産、新会社の立ち上げという激流に流されたTwenties。
自ら城を築くべく、「俺のTailor」を立ち上げる。
しかし、経営者の道のりこそ激流だと気付いたRecentry。
趣味はサーフィン、出来れば南の島で時の流れに身を任せたい。