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仕立て屋の提案

盛夏の装い「スラックスのディテール」を考える

盛夏の装い「スラックスのディテール」を考える

スーツスタイルにおいて、メインの存在感は「ジャケット」に集約されているように感じます。

様々なディテールを施すジャケットに比べ、スラックスはやや脇役気味とまではいかないものの、オーソドックスに仕立てる方も多いのではないでしょうか?

そんなスラックスも、盛夏においてはメインとなり、必要不可欠な存在になります。

当店でも、盛夏に向け、スラックス単品のオーダーが増えてきましたが、今回はそんなスラックスをメインにディテールやならではの仕様を考えて生きていとおもいます。

腰回りのディテールに注目

ジャケットを着用しない夏こそ、拘りたい部分が、スラックスの腰回りです。

シャツのみのスタイルのため、腰回りがよく見えますので、そこにメリハリを持ってくるような仕様が、オーダーならではのディテールとして好まれます。

サイド尾錠

スーツのクラシックなスタイルが流行しておりますが、その中の定番の仕様「サイド尾錠」

ベルトはスーツが誕生する後に開発された装飾品のため、より本格的かつクラシックなオーダーメイドを好まれる方はサイドの尾錠をつけることが多いです。

ベルトレスのウエストを絞るために付けられたサイド尾錠、ベルトループを省いた分、すっきりとしており、尾錠の存在感も楽しめるような仕様になっています。

ベルトレス 尾錠

ベルトレス仕様の腰回りのディテールは他にも形があり、持ち出しの部分が変形した尾錠留めの形もオーダーいただけます。

よりビスポークなテイストが漂うこの腰回りも、ウエストの印象をより高めてくれます。

グルカ風

太めのベルトの帯に、ツーボタン、深めのツータックというファッショナブルな仕様は、18世紀にネパールで最強とされたグルカ兵の履いたパンツをモチーフにしております。

スーツスタイル、カジュアルスタイルをふくめ、ファッションシーンで注目されている腰回り。

今年も流行っております。

 

ジャケットを省いたシャツ、スラックスのスタイルが多くなってくる日本の盛夏時期。

シャツをこだわることはもちろん、スラックスまで、さらに、スラックスの胴回りの仕様までこだわることにより、一味違うワンランク上のサマービジネススタイルを確立できるのではないでしょうか?

暑さが厳しい盛夏こそ、ファッションを楽しみ、モチベーションをあげてみてはいかがでしょうか?

 

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